のどの違和感から診断、手術、復帰までかなり力を込めて語られた闘病記

歌手、音楽プロデューサーとして大成功を収める著者を突然襲った「喉頭癌」という病は、一番大事にしてきた声を奪い去った……。

本書では、声帯摘出に至るまでの壮絶な日々、闘病を支えてくれた家族のこと、平坦ではなかった歌手人生、プロデューサーとして思うこと、そして、声を失って歩き始めたばかりの新しい人生について──そのすべてを、格好つけることなく赤裸々に綴っている。

歌手として、父として、どんな逆境をも肯定し、迷いながらも前を向いて進む姿勢は、どんな境遇の人にも、明日を生きる力を与えてくれる。

思いも寄らない事態に直面したとき、人は何を捨て、何を選ぶのか──究極の生き方論!

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おススメポイント

のどの違和感から、診察・治療・仕事復帰までを詳細に語る

のどの違和感から始まって、診断・告知・放射線治療などの経緯、手術・仕事復帰までが詳細に語られている。また、奥様や子供たちのことなども随所に語られている。

詳しくは本著を読んでほしいが、放射線治療後も著者はのどに違和感を覚え、医師に訴えた。しかし医師は放射線治療の副作用だと言い続けた。結果として、転移していたが、この経験から、自分の感覚をまず信じようと著者はいう。

まさにその通りであるがなかなか難しい。しかし忘れてはならない重要なポイントだろう。各章に年度が記載されているため、時系列が非常にわかりやすく、一人の人間としての時の流れと生き様がよくわかる。